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ハノイ市ロンビエン区にある日系の大型ショッピングモール「イオンモール・ロンビエン(Aeon Mall Long Bien)」で16日夜、買い物客の女性が見知らぬ男から痴漢行為を受け、言い争いの末に暴力を振るわれる事件が発生した。
被害者のD・T・M・Aさん(24歳、ホーチミン市在住)は当日、友人と一緒に同ショッピングモールを訪れた。Aさんによると、午後8時ごろに施設内で友人を待っていたとき、N・D・Hさん(男性・37歳、ハノイ市在住)にお尻を触られたという。
Aさんはこれに反発して男性を問い詰めたが、男性は謝罪することなく、痴漢行為を否定して激しい口論に発展。その中で男性が逆上し、Aさんは顔や頭部を殴られるなどの暴行を受けた。
Aさんは、「施設内で見知らぬ男から暴行を受けたにもかかわらず、現場に居合わせた警備員は助けに入らなかった」と不満を訴えた。男性が現場から立ち去ろうとしたとき、姿を現した友人がこれを阻止。ようやく警備員らも介入し、全員を事務室に連行した。
事務室に連行された後も男性は、痴漢行為を否定していたが、施設の責任者から「痴漢行為の様子を監視カメラが捉えていた」と言われて、初めて痴漢行為を認めた。
一方、Aさんは同日中に市内の病院に入院して治療を受けたが、今も頭痛やめまい、吐き気が続いているという。痴漢行為を働いた男性は、騒ぎを起こした後も謝罪の言葉を口にしておらず、治療費の支払いも断り続けている。
ロンビエン区警察は20日、同事件を巡ってAさんから被害届が出ており、捜査を進めていると明らかにした。