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ホーチミン市保健局のタン・チー・トゥオン局長は7日に開かれた同市人民評議会の会合で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の再燃の可能性とデング熱の流行の二重苦により、医療がひっ迫する恐れがあると警告した。
同市では、新型コロナウイルスのオミクロン株の亜系統である「BA.4」と「BA.5」の市中感染が確認されている。入院患者数は大きく増加していないものの、新規感染者数は増加傾向にある。
デング熱の流行について、例年の死者数は5~10人だったが、今年は7月5日までのわずか半年で感染者数が2万3000人を超え、このうち11人が死亡しており、過去5年間の平均と比べて+9人増加した。
雨季のピークとなる2022年末にかけて蚊の繁殖が増加するため、トゥオン局長は市民に対し、蚊の幼虫(ボウフラ)を駆除するなどして日常的に蚊対策を意識するよう呼び掛けた。
トゥオン局長は、新型コロナウイルス感染症の再燃に備えて、新型コロナウイルスワクチン接種を引き続き実施するほか、仮設病院を再開するなど万全の態勢を整えることの必要性を主張した。