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麻薬を混入させたチョコレート「チルマックス(Chill Max)」が、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で堂々と販売され、これを口にした多くの人が入院したという。ハノイ市警察が22日に明らかにした。
第2中央熱帯病病院は5月下旬、無気力や呼吸困難などの症状を訴える患者5人を受け入れた。患者らによると、あるチョコレートを食べてから20分ほど経ったころに、不安感や息切れの症状が出て、やがて意識を失ってしまったという。
病院からの通報を受け、ハノイ市ドンアイン郡警察は捜査に乗り出した。鑑定の結果、チョコレートに麻薬物質の1つで幻覚作用を持つ「ADB-BUTINACA」が混入していたことが確認された。
同市では以前にもチョコレートを装った麻薬が闇市場で売られていたことがある。
問題の「チョコレート」は、学生の間で普及する恐れがあるため、警察は捜査対象を拡大するとともに、保護者に対して子供のおやつなどを監視するよう勧告している。