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ドンアバンク(東亜銀行=Dong A Bank)における違法融資事件でハノイ市人民裁判所は20日、被告10人に有罪判決を下した。
このうち、元副会長 兼 頭取チャン・フオン・ビン被告(男・63歳)は、銀行活動に関する規定および銀行業務に関連するその他の活動に関する規定に違反した罪に問われ、禁固10年の判決を言い渡された。残る9人は、執行猶予付き禁固2年~禁固30年の判決だった。
同事件は、ビン被告の指導のもと、同行の元幹部が2007年から2014年にかけて、規定に違反してアンファット観光投資(An Phat Tourism And Investment)に融資を行い、同行に1840億VND(約10億7000万円)の損失をもたらしたというもの。
アンファット観光投資の社長はビン被告をはじめとする同行の経営陣とコネクションがあるため、同社は審査を受けることなく同行から多額の資金を借り入れ、デフォルト(債務不履行)となった。
これとは別に、ビン被告は同行における別の2つの違反事件でホーチミン市人民裁判所から「経済管理に関する国家規定に意図的に違反し甚大な損害をもたらした罪」で禁固30年、「信頼を悪用し資産を横領した罪」で終身刑を言い渡されたほか、さらに「融資規定に違反した罪」で禁固20年、「職権を乱用し資産を横領した罪」で終身刑を言い渡されている。
なお、ビン被告は、ジュエリー製造・小売大手フーニュアン・ジュエリー[PNJ](Phu Nhuan Jewelry)のカオ・ティ・ゴック・ズン会長の夫として知られている。