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交通運輸省傘下の鉄道局は2日、ホン川(紅河)に架かりハノイ市のホアンキエム区とロンビエン区を結ぶロンビエン(Long Bien)橋を来年から全面改修すると発表した。
ロンビエン橋は、フランス植民地時代の1898年から1902年にかけて、フランスの建設会社によって建設された。全長は1691m。当初は1897年から1902年までインドシナ総督を務めていたポール・ドゥメール氏に因んで「ドゥメール橋」と名付けられた。
ホン川に架かる初めての鉄製の鉄道橋として知られ、ベトナム戦争時は補給路を断つため何度も米軍によって爆撃されたが、その度に修復が行われてきた。開通から120年が経ちベトナム歴史の証人となっているこの鉄道橋は、自動車やバイクなども乗り入れることから老朽化が進んでおり、今年5月だけで橋の甲板の破損が2度にわたり確認された。
鉄道局は、検査を行って橋の状態を確認した上で全面改修計画を策定し、2023年に作業を開始する予定。