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ハノイ市を流れる紅河に架かる複数の橋の上にこのほど設置された救命浮き輪が設置から僅か数日後、いずこかに消えた。ホーチミン市の第2トゥーティエム橋で発生した排水口蓋の盗難事件が記憶に新しく、人々は今回も盗難被害かと疑ったが、真相は異なった。
救命浮き輪を設置したのは、ボランティアグループ「ディスカバリースイミングクラブ(Cau lac bo boi kham pha)」。同グループは5月6日から15日にかけて、ハノイ市を含め、4省・市の橋に救命浮き輪100個余りを設置した。
このうちハノイ市では、◇チュオンズオン(Chuong Duong)、◇ニャットタン(Nhat Tan)、◇ビントゥイ(Vinh Tuy)、◇タンロン(Thang Long)、◇ロンビエン(Long Bien)、◇タインチ―(Thanh Tri)の6本の橋に浮き輪を設置。
今回の救命浮き輪盗難騒ぎについて、ハノイ交通工事会社(Hanoi Transport Project)の責任者は、「救命浮き輪を設置する意向は歓迎すべきものだが、無断設置は推奨できない。安全な設置と、その後の管理体制確保に向けてグループの責任者に連絡を入れているが、体制が整うまで浮き輪を一時回収することにした」とコメントした。
なお、同社は◇チュオンズオン橋、◇ニャットタン橋、◇ビントゥイ橋の3本を管理・運営している。
国内では、間もなく学生たちの長い夏休みが始まる。この時期には水難事故が全国で急増することから、救命浮き輪の設置については賛同する声が多く上がっている。ボランティアグループは、1本の橋につき全長によって3~6個の浮き輪を設置する計画。紅川が流れる10省・市の橋に合わせて400個の浮き輪を設置し、7月には完了させたいとしている。