(C) nld |
保健省は、世界における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染流行状況に関する世界保健機関(WHO)の予想を踏まえ、今後のベトナム国内での対応シナリオを策定した。同省予防医療局のファン・チョン・ラン局長が明らかにした。
WHOによると、現在最も流行しているオミクロン株が徐々に病原性を弱めると同時に、ワクチン接種者と回復者による集団免疫が得られるため、重症化率と死亡率が低下していくと予想される。
この場合、ベトナムはニューノーマル(新常態)に完全に移行し、新型コロナウイルス感染症を風土病(エンデミック)として扱い、基礎疾患を持つ人々や高齢者など、リスクの高い人々に焦点を当てて新型コロナ対策を実施する。
WHOの別のシナリオでは、新たな変異株が相次いで発生した場合、ワクチンの予防効果が低下し、感染が再び急拡大し、重症化のリスクも高まると予想される。
この場合は、ベトナムは新型コロナ対策に加え、ワクチンの追加接種の手配や治療用の特効薬の投与など、過去に実施したのと同様の緊急対策プログラムを再び展開する。