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ベトナムと国際原子力機関(IAEA)はこのほど、オーストリアの首都ウィーンで開催中のIAEA理事会に合わせて、2022~2027年期の協力プログラムの枠組みに関する覚書を締結した。
IAEA常駐代表を兼任する駐オーストリア・ベトナム大使のグエン・チュン・キエン氏は、ベトナムが近く「原子力科学技術に関する研究、開発及び訓練のための地域協力協定(RCA)」締約国の2022~2023年期の議長を務めることを背景に、今回の覚書締結は大きな意義を持つとの見解を示した。
双方の協力についてキエン大使は、ベトナムへの技術移転・設備提供・訓練を積極的に支援してきたIAEAに謝辞を述べた。また、これらの活動はベトナムの核技術応用における能力向上に役立つだけでなく、疫病対策や農産物の品質向上、浄水など多くの問題の解決につながっていると評価した。
キエン大使はこれを踏まえ、ベトナムは2022~2023年期のIAEA理事国として、各国と協力し原子力の平和利用を精力的に進めていくとした。
一方、IAEA事務局のHua Liu技術協力担当次長は、覚書を通じてIAEAが核技術の応用におけるベトナムの関心とニーズを把握することで、ベトナムの原子力開発を効果的に支援できると述べた。