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ファム・ミン・チン首相はこのほど、「2010~2020年期のベトナムにおける戦後の地雷・不発弾による被害克服国家行動プログラムおよび2021~2025年期の行動方針」をテーマとした会議で、地雷・不発弾の被害克服を推し進め、早急にベトナムを地雷・不発弾のない国にするよう指示した。
同プログラム実施前の調査によると、国土面積の18.82%に相当する610万haが地雷・不発弾で汚染されている。2010年からの10年間に21兆6140億VND(約1100億円)を投じて、48万5000haの地雷・不発弾を処理したが、汚染された土地はまだ約560万ha残っている。また、地雷・不発弾の爆発で死亡する人は年平均1000人余り、負傷し重い障害を持つ人は1300人余りに上る。
チン首相は、地雷・不発弾と枯葉剤(ダイオキシン)の被害克服は、国民の生命・健康・安全を守り、環境を改善して持続可能な経済・社会を発展させるための緊急任務だとし、引き続き被害克服に向けた制度や政策、法規の整備を進める方針を示した。
チン首相は、地雷・不発弾の爆発事故を避けるため、国民の意識を高める教育宣伝活動を実施するよう指示し、2025年までに爆発事故ゼロを目指すよう求めた。