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韓国国際協力団(KOICA)はこのほど、北中部地方クアンチ省人民委員会と「障がい者総合リハビリセンター設立事業」で提携した。
「障がい者総合リハビリセンター」は、地雷や不発弾、枯葉剤で被害を受けた障がい者がリハビリを受ける施設となる。KOICAは今年から2026年までに計1200万USD(約13億8000万円)を投じて、同地域に延べ床面積4800m2、地上4階建てのセンターを建設する予定だ。
これと同時に、リハビリ用設備の支援、理学療法士や言語聴覚士、社会福祉士などリハビリに必要な人材の育成、同センターのスタッフを含む計約400人の保健福祉従事者を対象とした教育などを推進する。
さらに住民や企業を対象に、障がい者への意識改善に向けたキャンペーンの展開も予定している。一方、障がい者に対してはリハビリのほか、職業相談や製菓・製パン、工芸などの職業訓練を通じた経済的独立支援活動も行う。
KOICAによると、クアンチ省は南北ベトナムの非武装地帯(DMZ)だった地域を含み、ベトナム戦争時には熾烈な戦いが繰り広げられた。その影響は今も残っており、2021年末時点で同省の人口約61万3000人のうち2万9000人が身体や視覚、聴覚などに障害を持っているという。障がい者の居住率は、ベトナムの全省・市中で最も高い。枯葉剤の影響により、満16歳未満の障がい者も約7000人に達している。