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保健省は3日夜、国内で確認されたオミクロン株の感染者について、新たに4人増えて計24人になったと発表した。24人はいずれも入国者で、入国後に隔離措置を受けており市中感染のリスクはないという。
新たにオミクロン株への感染が確認されたのは、◇北中部地方タインホア省:2人、◇北部紅河デルタ地方ハイズオン省:1人、◇同ハイフォン市:1人の4人。
このうちハイズオン省で確認されたオミクロン株の感染者は、12月21日にドイツ経由でウクライナから東北部地方クアンニン省に到着した海外派遣労働者の女性(1982年生まれ、北部紅河デルタ地方タイビン省タイビン市キーバー街区在住)で、2回のワクチン接種を終えていた。
女性はベトナムに帰国後、ハイズオン省チーリン市の第125連隊の集中隔離施設で隔離措置を受け、翌日の検査で疑陽性となり、再検査で陽性となった。その後、保健省傘下の中央衛生疫学研究所がウイルスのゲノム(DNAの遺伝情報)解析を行った結果、オミクロン株が確認された。
女性は咳と嗄声の症状があったが、発熱やのどの痛み、息苦しさなどはなかったという。3日夜までに検査の結果も陰性となり、既に退院して自宅で健康観察を行っている。
ベトナムではこれに先立ち、12月28日にオミクロン株の感染者が国内で初めて確認された。オミクロン株の国内感染者第1号となったのは、12月19日夜に英国からハノイ市ノイバイ国際空港に到着した男性。男性は無症状で、1日に受けた最後の検査でも陰性となり、2日までに退院して自宅で健康観察を行っている。
続けて12月31日には、南中部沿岸地方クアンナム省保健局が韓国発の3便と米国発の1便でベトナムに入国した14人について、オミクロン株の感染が確認されたと発表した。5人とも無症状でウイルス量も少なく、5~7日後には2回の検査で陰性となり、既に回復している。