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南中部高原地方ダクノン省警察が2019年中旬に摘発した偽ガソリン密造事件で、同省人裁判所は12月30日、偽造品の製造販売罪に問われていた主犯格のチン・スオン被告(男・54歳)に禁固12年の判決を下した。
裁判所はスオン被告に1億VND(約51万円)の罰金を科し、被告が不正に得た利益1510億VND(約7億7000万円)を返還することを命じた。
残る被告38人は、執行猶予付き禁固2年6か月~禁固8年6か月の判決を言い渡された。このうち、一部の被告も罰金を科され、不正利益を返還することになった。
スオン被告は、ミーフン有限会社(My Hung、南部メコンデルタ地方ソクチャン省)の社長を務めていた。同社を中心とするこの偽ガソリン密造ルートは、2017年から2019年にかけて、合わせて1億9200万Lの偽ガソリンを密造し、このうちの1億8800万Lが市場に供給された。
偽ガソリンは、ダクノン省だけでなく、ホーチミン市や南部メコンデルタ地方カントー市、同ハウザン省、同ソクチャン省など多くの省・市で販売されていたことがわかっている。
鑑定では、この偽ガソリンは粗悪で車両のエンジンを故障させる恐れがあるとの結果が出ている。実際に、問題の偽ガソリンを使用した複数の車両が炎上したことが確認されている。