ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

2021年のベトナム経済・社会を振り返る

2022/01/01 08:14 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大.

1.新体制始動

1月末から2月にかけて開かれた第13回共産党大会で、グエン・フー・チョン書記長が再任され、異例の3期続投となった。

 3月末から4月にかけて開かれた第14期(2016~2021年)国会の最終回となる第11回会議では、グエン・スアン・フック前首相が新国家主席に、ファム・ミン・チン前中央組織委員長が新首相に、ブオン・ディン・フエハノイ市共産党委員会書記が新国会議長に選出されたほか、大臣らが選出され、新体制が始動した。

 5月に行われた第15期(2021年~2026年任期)総選挙では、国会議員として499人が当選した。

2.新型コロナ第4波

 4月末に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内第4波が発生し、それまで国内の市中感染者数約3000人、死者数35人に留まっていたベトナムで感染が急拡大した。12月30日時点でベトナム国内の累計感染者数は171万4742人、第4波の市中感染者数は170万9043人、累計死者数は3万2168人、第4波の死者数は3万2133人となっている。

3.過去最大規模のワクチン接種キャンペーン

 3月8日、ベトナムで新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。第4波の急拡大を受けて、全国で過去最大規模のワクチン接種キャンペーンを展開した。

 12月29日時点で全国の累計接種回数は1億4931万8658回分となり、このうち1回目が7751万8183回分、2回目が6775万2555回分、3回目が404万7920回分となっている。

4.GDP成長率が21年ぶりマイナス

新型コロナの第4波の影響を受けて、7~9月の国内総生産(GDP)成長率(推定値)は前年同期比▲6.17%となり、2000年以来およそ21年ぶりのマイナス成長かつ四半期として過去最大の落ち込み幅だった。

通年では前年比+2.58%で、前年の+2.91%から減速し、2011年以降で最低値となったものの、プラス成長を維持した。

5.全国的な休校措置

 新型コロナの影響を受けて、全国約2200万人の生徒・学生が登校できず、自宅でのオンライン授業を余儀なくされた。

6.記録的な貿易収支

 統計総局(GSO)が発表した統計データによると、2021年通年の輸出額は前年同期比+19.0%増の3362億5000万USD(約38兆6600億円)、輸入額は同+26.5%増の3322億5000万USD(約38兆2000億円)で、同年の貿易収支は40億USD(約4600億円)の黒字となった。

7.初のメトロ運行開始

 11月6日、ハノイ市都市鉄道(メトロ)2A号線(ドンダー区カットリン~ハドン区間)が、2011年10月の着工から10年の工期を経て、運行を開始した。

 メトロ2A号線を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)によると、11月6日から12月5日までの1か月間におけるメトロ2A号線の利用者数は62万0464人、1日当たりの平均利用者数は2万0682人、運行本数は5599本だった。無料で運行していた11月6日から20日までの15日間の利用者数は38万0510人、有料化した11月21日から12月5日までの15日間の利用者数は23万9954人となった。

[VnExpress 00:00 27/12/2021, A].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミン:12月運行開始のメトロ1号線、運賃決定 (6:46)

 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の運賃を規定する決定を発表した。  決定によると、運賃は乗車区間の距離によって異...

マレーシア、ベトナムの9か国目の包括的・戦略的パートナー国に (6:32)

 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り行われた歓迎式典の後、アンワル・イブラヒム首相との首脳会談に臨んだ。  両首脳はこの席で、両国間...

チン首相、ドミニカ共和国大統領と会談 FTA交渉を提案 (5:45)

 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル・コロナ大統領と会談した。  両首脳は、2005年7月7日の外交関係樹立以来、初のハイレベル訪問となる...

ハノイの街角、アヒルを連れて散歩する名物男性 (17日)

 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳)が、手に持った棒で地面を叩くと、生後4か月の真っ白なアヒルは「散歩の時間だ」と理解し、クアンさんの...

ホーチミン:ドンコイ通りの小売スペース賃貸料、世界14番目の高さ (5:33)

 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した、世界のブランドショップ街の小売スペース賃貸料動向に関する年次調査レポート「世界のメインストリート(...

自宅でヒキガエル肉を調理、児童1人死亡・1人重篤 (4:20)

 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと発表した。  19日昼、南中部高原地方ダクラク省クロンパック郡に住むY君(11歳)は、自分でヒキガエルの...

教員の4割超が給与と保護者のプレッシャーに悩み (4:14)

 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)傘下の政策開発研究所が先般発表した調査結果によると、教員の25.4%が学校内で、8.2%が学校外で生徒向けに補習授業を行っている。  この...

エクセル・クリエイツ、ハノイに駐在員事務所を開設 (3:46)

 医療機関向けパッケージソフトウェアの製造・販売を手掛ける株式会社エクセル・クリエイツ(大阪府大阪市)は11月、ハノイ市に駐在員事務所を開設する。  これを機に、ベトナムをはじめとする東南アジア諸国...

ハノイ:国際建築展示会「ベトビルド」、11月27日から開催 (2:47)

 ハノイ市ナムトゥーリエム区の国立展示建設センター(1 Do Duc Duc, quan Nam Tu Liem, TP. Ha Noi)で、11月27日(水)から12月1日(日)まで、国際建築展示会「ベトビルド・ハノイ2024(第4回)(VIETBUILD Ha Noi 202...

米空軍、ベトナム空軍に練習機5機引き渡し 国防協力の重要な節目 (21日)

 米空軍は南中部沿岸地方ビントゥアン省ファンティエット空港で20日、ベトナム空軍に米国製の練習機「T-6テキサンII(T-6 Texan II)」5機を引き渡した。  式典は、米空軍太平洋空軍司令官のケビン・B・シュナ...

タイWHA、タインホア省で工業団地開発 投資総額80億円 (21日)

 ブイ・タイン・ソン副首相は19日、北中部地方タインホア省で計画されているWHAスマートテクノロジー工業団地のインフラ整備案件に関する投資方針を承認する決定第1431/QD-TTgに署名した。  投資主は、タイ...

ビンファスト子会社、シュナイダーなどとグリーンエネルギーで協力 (21日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)の子会社、ビンファスト・エネルギー(VinFast Energy)は、

車両の排ガス基準のロードマップ、25年1月1日施行 (21日)

 チャン・ホン・ハー副首相は、輸入車両と国内製造・組み立て車両に求められる排ガス基準の適用ロードマップを規定する首相決定第19号/2024/QD-TTgに代行署名した。同決定は2025年1月1日に施行される。  首...

プロジェクターの中国XGIMI、ナムディン省に工場建設へ (21日)

 スマートプロジェクターとレーザーテレビの設計・製造を手掛ける中国のエクスジミー(XGIMI)はこのほど、北部紅河デルタ地方ナムディン省のミートゥアン工業団地内でプロジェクター生産工場の建設に向けた地鎮祭...

ベトジェットエア、「グリーンフライデー」で運賃キャンペーン (21日)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、「ブラックフライデー」に対抗してサステナブルな消費を促す「グリーンフライデー」のキャンペーンとして、11月27

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved