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南中部沿岸地方クアンナム省保健局は31日午前、韓国発の3便と米国発の1便でベトナムに入国した14人について、新型コロナウイルスの変異株である「オミクロン株」の感染が確認されたと発表した。
14人はいずれもベトナム国籍で、2回または3回のワクチン接種を受けていた。
同省保健局は4日前に、空港での検査で陽性判定が出た入国者15人の検体を同省ニャチャン市のパスツール研究所に送り、ウイルスのゲノム(DNAの遺伝情報)解析を行った結果、14人からオミクロン株が確認された。
14人のうち、8人は米国発ダナン(南中部沿岸地方ダナン市)行きVN99便(12月24日着)、3人は韓国発ダナン行きVN417便(12月24日着)、2人は韓国発ダナン行きVN417便(12月23日着)、1人は韓国発ダナン行きQH9451便(12月21日着)でベトナムに入国し、クアンナム省で集中隔離を受けていた。
これにより、国内で確認されたオミクロン株の感染者は合わせて15人となった。
これに先立つ28日、保健省はオミクロン株の感染者が国内で初めて確認されたと明らかにした。オミクロン株の国内感染者第1号となったのは、12月19日夜に英国からハノイ市ノイバイ国際空港に到着した男性。
男性はノイバイ国際空港で受けたクイックテストで陽性となり、空港から隔離先の第108軍隊中央病院に搬送され、PCR検査を受けて陽性が確定。翌20日にウイルスのゲノム解析を行った結果、オミクロン株である疑いが出てきたため、男性から再度検体を採取して検査したところ、オミクロン株への感染が明らかとなった。