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国家医学研究道徳評議会は29日、地場ナノゲン社(Nanogen、ホーチミン市)が製造する新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」の臨床試験の結果について、3回目の評価会議を開催し、予防効果が要求に達しているとの結論を出した。
研究グループによると、ナノコバックスの予防効果は他のワクチンと同様に、接種後徐々に減少した。42~90日後では86.7%、120日後は78.5%、180日後は51.6%だった。
ワクチンを接種したグループと接種していないグループの比較では、接種した人は新型コロナに感染した際にいずれも軽症だったのに対し、接種しなかった人の多くは重い症状を示した。第2期・第3期臨床試験での重症化予防効果は92%、死亡予防効果は100%だった。
臨床試験の結果について評議会で投票した結果、委員15人のうち11人が了承、2人はデータを追加することを要請した上で了承、2人は白票で、予防効果を認める結論を得た。評議会は今後、保健省と医薬品流通登録証明書発行諮問評議会に対し、ナノコバックスの使用許可について検討を要請する。
ナノコバックスは2020年初めに開発が始まり、同年12月17日に第1期臨床試験が開始された。第1期・第2期・第3a期・第3b期の臨床試験には、計約1万4000人がボランティアで参加している。