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ハノイ市のドンドー私立大学(Dong Do University)が違法に学生を募集し、多数の大学卒業証書を授与した事件で、同市人民裁判所は24日、被告10人に有罪判決を下した。
同事件の主犯格であるチャン・カック・フン理事長(男・49歳)は指名手配中で、有罪判決を言い渡された被告10人はいずれも共犯として特定された。
元学長のズオン・バン・ホア被告(男・38歳)は業務執行上書類偽造罪に問われ、禁固12年の判決を言い渡された。服役終了後も5年間は教育分野での就業を禁止される。
元副学長など残る9人は執行猶予付き禁固1年~禁固10年の判決だった。
同校は大学卒業者向け英文専攻学士号プログラム(通称:第2学士号プログラム)を提供する資格を持っていないにもかかわらず、幹部らはフン理事長の指導のもと、無認可で学生を募集し2018年から2019年までの期間に431件の卒業証書を違法に授与し、71億VND(約3600万円)の不正利益を得ていた。
裁判所は、被告らが取り調べに素直に応じ罪状を認め、不正に得た利益の全額を返還したことを酌量し判決を下した。
これまでの報道によると、同校は入学・卒業が容易で、試験も名ばかりで回答が全て学生に伝えられていた。同校から発行された「卒業証書」は、卒業生が賃上げや昇進などのために勤務先の公的機関・組織などに提出したという。
捜査機関は既に偽の卒業証書を授与された210人を特定しており、残る221人については居住地や勤務先を特定できないままだ。なお、事件が発覚してからこれまでに、偽の卒業証書を授与された人々の氏名と勤務先を公開するよう求める声が多くあがっているが、これは実現に至っていない。