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11月24日にフランス北部のパドカレー県から英国に渡ろうとしていたゴムボートが英仏海峡で転覆し、27人が死亡した。フランス警察は12月16日、被害者の1人はベトナム人のレ・バン・ハウさん(男性・29歳)だったと明らかにした。残りの26人の国籍は様々で、子供2人が含まれる。助かったのは2人だけだった。
北中部地方ゲアン省で暮らすハウさんの妻グエン・ティ・フオン・タオさんによると、ハウさんは斡旋業者を通じて、11月18日にオランダに向け出発した。その後、フランスから英国に渡る予定だった。ハウさんは移動するごとにタオさんに電話して「無事に着いた。安心して」と話していたという。
転覆事故の報道の後、ハウさんからの連絡が途絶えたため、家族が心配を募らせていたところ、在フランス・ベトナム大使館から訃報の連絡があった。
ハウさん夫婦と4歳の娘は、両親の家に兄の家族と共に暮らしていた。生活が苦しいためハウさんは出稼ぎを決意し、そのために銀行から約3億VND(約149万円)の融資を受けていた。タオさんは、夫の遺灰を故郷に帰すための費用の援助を希望している。