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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染が拡大していることを受け、ハノイ市ハイバーチュン区全体とホアンキエム区の5街区は19日正午以降、飲食店での店内飲食や、公共の場での文化・スポーツ、娯楽などの不要不急の活動の停止を決定し、住民に外出自粛を要請している。
同市が18日午後に発表した感染流行状況レベルによると、市全体ではレベル2(中リスク:イエローゾーン)を維持した。区・郡別に見ると、24区・郡がレベル2(中リスク:イエローゾーン)、4郡がレベル1(低リスク:グリーンゾーン)、ドンダー区とハイバーチュン区の2区がレベル3(高リスク:オレンジゾーン)となっている。
これに先立ち、ドンダー区は13日正午から店内飲食や不要不急の活動を停止し、対策を強化している。
ハイバーチュン区全体とホアンキエム区の5街区(ハンガイ街区、ハンダオ街区、ハンバック街区、ドンスアン街区、クアドン街区)の飲食店は19日正午以降、店内飲食を停止し、テイクアウトのみとする。
住民は不要不急の外出を自粛し、外出時はマスクの着用や健康申告が求められる。咳や発熱、息苦しさなどの症状が現れた場合は医療当局に報告し、診療の指示を受けなければならない。
当局はまた、不要不急の会議を制限し、オンライン開催に切り替えるよう要請している。宗教・礼拝施設などに20人以上が集まる宗教行事や祭事を制限し、各種活動に参加する場合は、ワクチン接種を終えているか感染後に回復していることなどが条件となる。
高校と職業訓練センターは対面授業を停止し、追って通知があるまでオンライン授業に切り替える。
なお、ハノイ市人民委員会のチュー・ゴック・アイン主席は17日午後、年末年始の感染防止策に関する指示第25号を発出した。この中で、直近の市内での市中感染者の増加やオミクロン株への対応として、年末年始に大人数が集まる活動を最小限に抑えるよう要請した。ただし、具体的な人数制限については明言していない。
ハノイ市は4月末から広がった新型コロナの国内第4波で19日午後までに2万4267人の市中感染者が確認されており、直近では1日に1000人を超える日も多くなっている。