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北中部地方タインホア省ホアンホア郡(huyen Hoang Hoa)で1日、米ファイザー(Pfizer)製の新型コロナウイルスワクチンを接種した学生86人が吐き気や頭痛、めまい、寒気などの症状を訴えて病院に緊急搬送された。
同省の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防指導委員会によると、搬送された学生たちの容体は安定しており、重篤な症状の者はいないという。ワクチン接種との因果関係については現在調査中。
同省保健当局によると、ホアンホア郡では同日、15~17歳の高校生約7000人を対象に1回目のワクチン接種を実施。このうち86人が接種後に副反応を起こして病院に緊急搬送され、治療と健康観察を受けた。なお、回復した19人については同日午後9時までに自宅に戻り、翌2日には全員が回復して帰宅した。
さらに同省では2日、ハチュン郡(huyen Ha Trung)でワクチン接種を受けた高校生約1500人のうち、22人(主に女子生徒)が同様の症状を訴えて病院に緊急搬送されており、僅か2日間で108人がワクチン後の体調不良で病院に運ばれたことになる。
タインホア省では、12~17歳の未成年者を対象としたワクチン接種キャンペーンで11万1700回分のファイザー製ワクチンを使用する計画。主な対象は高校生と職業訓練センターの生徒で、接種会場はそれぞれの教育施設。持病のある学生は医療施設で接種を受けることになっている。
これに先立ちタインホア省では、11月末に行われたキムベト履物(Vietnam Kim Viet Footwear)の従業員向け職域接種で、30人に異常な症状が出て、このうち5人がアナフィラキシーショックを起こして4人が死亡した。なお、こちらの職域接種では、中国シノファーム(Sinopharm=中国医薬集団)製の「ベロセル(Vero Cell)」が使用されていた。
また全国では、未成年者を対象としたワクチン接種で、これまでにワクチン接種後のアナフィラキシーショックが死因と見られるケースが3件発生している。