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南部メコンデルタ地方アンザン省アンフー郡フオックフン村(xa Phuoc Hung, huyen An Phu)には、双子の多いことで知られる集落がある。700mの道沿いのフオックカイン集落(ap Phuoc Khanh)内で、1982年以降16組の双子が誕生している。
2009年生まれのブイ・ティ・キム・ガンさんとブイ・ティ・キム・ハーさんの双子姉妹の祖父であるブイ・バン・ザンさん(62歳)によると、2世代にわたって双子が生まれるケースが複数あったという。「住民らにも双子が多い理由が分からず、偶然だとしか思えない」と話す。
ファム・ノ・ハンさん(男性・39歳)には4歳下の双子の弟がいる。ハンさん自身も双子の男の子(10歳)の父親だ。「この集落での妊娠は自然妊娠で、人工授精はしていない。住民らはかつて近くの湖の水を飲み水や生活用水として使っていたが、10年ほど前に井戸水を利用するようになってから双子があまり生まれなくなった。特に変わった食べ物もなく普通の生活をしている」と語った。
双子たちの中には既に亡くなった人や、出稼ぎに出ている人もいる。現在この集落で暮らしているのは幼児から中学生までの児童の4組だけだという。