(C) tienphong 写真の拡大. |
4月末から広がった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内第4波で大きな被害を受けたホーチミン市をはじめとする南部の各省・市を支援するため、国防省は軍事関係者13万3000人以上を動員し、このうち4000人余りが新型コロナに感染した。
これは、ホーチミン市軍事司令部の政治委員で、同市選出の国会議員でもあるファン・バン・スン少将が9日の国会で明らかにしたもの。
動員された軍事関係者のうち、軍人は3万3500人、自衛民兵は9万9700人で、隔離施設や仮設病院、封鎖区域、検問所のほか、市民への食料品・医薬品の配達、農産物の収穫、新型コロナで死亡した人々の遺体の取り扱い・遺族の慰問などの各活動向けに投入されていた。
このうち、軍医は9758人で、仮設病院13か所(病床数:計6550床)、移動型医療所660か所、ワクチン接種部隊510チーム、新型コロナ検査部隊1125チームで任務にあたっていた。任務にあたる中で、軍事関係者4000人余りが新型コロナに感染。
第4波の震源地となったホーチミン市は、社会的隔離措置が解除されてニューノーマル(新常態)への移行を進めているが、11月に入って以降、感染者が増加傾向にあり、1日当たりの市中感染者が1000人に達するなど、依然として楽観視できない状況が続いている。