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グエン・ゴック・ドン交通運輸次官は6日の記者会見で、ベトナム鉄道総公社(Vietnam Railway=VNR)から申請のあった日本の中古ディーゼル気動車37両の輸入について、基本的に同意しない考えを明らかにした。VNRが新型コロナ禍の影響で業績不振に陥っていることに理解を示したうえで、中古車両の輸入は法規に従うべきだと指摘した。
鉄道法によると、使用する鉄道車両は登録検査時に耐用年数以内でなければならない。政令でも、中古の鉄道車両を輸入する場合、使用期間が客車は10年未満、貨車は15年未満と規定している。一方、今回輸入申請のあった車両は、製造から約40年が経過している。
また、車両自体は無償で譲り受けたとしても、ベトナム側が負担する車両の輸送や改造などの費用が1400億VND(約7億0700万円)と高額なことも問題視した。運輸省はこうした内容について政府に報告する方針だ。
VNRは10月16日、日本で1979~1982年に製造された「キハ40系」と「キハ48系」の中古気動車計37両の輸入許可を政府に申請した。車両が自走式で編成しやすいことや、過去に安全上や品質上の重大な問題がなかったことなどの利点があると説明。ただ、日本の軌間1067mmからベトナムの1000mmに合わせるために車両の改造が必要となる。