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ファム・ミン・チン首相はこのほど、中国シノファーム(Sinopharm=中国医薬集団)製の新型コロナウイルスワクチン「ベロセル(Vero Cell)」2000万回分の購入について、保健省に3兆2000億VND(約158億円)を充当することを決定した。
このうち、1兆9000億VND(約94億円)は新型コロナウイルスワクチン接種基金から、残りは2020年分の保健省向けの医療事業費の残余からそれぞれ拠出される。
首相はまた、新型コロナウイルスワクチン接種基金から7426億VND(約36億6000万円)を拠出し、キューバ製の新型コロナウイルスワクチン「アブダラ(Abdala)」500万回分を購入することを決定した。
政府はこれに先立つ9月20日、キューバ製ワクチン1000万回分の購入に関する決議を採択した。
ベトナム国内では10月4日現在、◇中国シノファーム製「ベロセル」、◇キューバ製「アブダラ」のほか、◇英アストラゼネカ(AstraZeneca)製、◇ロシア製「スプートニクV(Spunik V)」、◇米ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson=J&J)製、◇米モデルナ(Moderna)製、◇米ファイザー(Pfizer)製、◇アラブ首長国連邦(UAE)製「ハヤット・バックス(Hayat-Vax)」の8種類の新型コロナウイルスワクチンの緊急使用が許可されている。
ベトナムは9月30日までに各種の新型コロナウイルスワクチン合わせて5070万回分を受領した。ワクチンの接種状況について、2日までの全国の累計接種回数は4463万7911回分、このうち1回目が3415万5519回分、2回目が1048万2392回分となっている。