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今年5月にエベレスト登頂を果たしたことで、カイ・グエン氏はベトナム人初の「冒険家グランドスラム(the Adventurers Grand Slam)」を達成した。冒険家グランドスラムは、7大陸最高峰の山頂と北極点・南極点の全てに到達することを意味する。
7大陸最高峰は、大陸としてオーストラリア本土のみを対象とするか周辺海域を含むオーストララシアを対象とするかで論争がある。登山家ラインホルト・メスナーが主張する後者の分類によると、◇アジア大陸:エベレスト(8849m)、◇ヨーロッパ大陸:エルブルス(5642m)、◇北米大陸:デナリ(6190m)、◇南米大陸:アコンカグア(6961m)、◇アフリカ大陸:キリマンジャロ(5895m)、◇オーストラリア大陸:プンチャックジャヤ(4884m)、◇南極大陸:ビンソンマシフ(4892m)の7峰。
グエン氏はホーチミン市で生まれ育ち、現在は米カリフォルニア州に在住している。南極の最終緯度(緯度89~90度)でのスキー旅行をきっかけに7大陸最高峰の登頂を思い立ち、10年余りの間に全てを制覇した。エベレストには3度目の挑戦で登頂を果たした。
グエン氏は、新型コロナ禍が終息したらベトナムに帰って、北中部地方クアンビン省の世界自然遺産フォンニャ・ケバン国立公園にある世界最大級のソンドン洞窟や、南シナ海のチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)、ホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)に行きたいと話している。