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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内第4波を概ね制御したホーチミン市7区では15日から、飲食店がテイクアウトおよびデリバリーでの販売を2か月ぶりに再開した。
フォー専門店や喫茶店など区内の多くの飲食店は、区が求める新型コロナ対策の条件を満たした上で営業を再開。初日となった15日は、ベトナムの国民的料理であるフォーの注文が特に多かったようだ。
売れ行きはコロナ以前と比べて格段に少ないものの、店主らは営業をいち早く再開できたことを明るい材料と捉えて、前向きな姿勢を示している。
タンフォン街区レバンルオン(Le Van Luong)通りにある食堂「ティーマップ(Ty Map)」の店主であるトゥアンさんは、「規制緩和の報道を知ると、従業員の宿泊スペースなどを確保した上で、すぐ区に連絡して営業再開の許可を得た」と語った。
新型コロナの第4波が急拡大する前は、朝から夜まで営業していたが、営業再開後の初日に販売したのは50~60食程度に留まり、午後2時ごろには閉店した。「営業再開で店舗の賃貸料と従業員の給料を支払えるだけでも嬉しい」とトゥアンさんは話した。
なお、市の規定によると、各店舗の営業時間は午前6時~午後6時。各店舗は「3つの現場」(◇現場での生産、◇現場での食事、◇現場での休憩・宿泊)の体制を確保し、注文はオンラインで済ませ、宅配は配車アプリの配達員が担当することになっている。