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東南部地方ビンズオン省人民委員会(省役所)のボー・バン・ミン主席は14日、同省が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内第4波を概ね制御したとして、ニューノーマルに向けた社会経済活動を段階的に再開する方針を明らかにした。
ビンズオン省は、新型コロナの国内第4波においてホーチミン市に次いで、全国で感染者数が2番目に多い地域となっている。同省でこれまでに確認された感染者数は16万人以上、死者は1420人(死亡率0.8%)、回復者数は約10万4000人となっている。
ミン主席は「過去10日間で、1日当たりの回復者数が常に新規感染者数を上回っていることから、第4波がピークアウトしたと判断できる。問題視されていた仮設病院の過密問題も既に解決した」とコメントし、第4波を概ね制御したと評した。
省当局はこうした状況を受け、一部の隔離施設を閉鎖。感染リスクが高いレッドゾーンでは、引き続き新型コロナ対策を徹底させるが、グリーンゾーンでは十分な対策を講じた上で社会経済活動を順次再開する方針を示している。
省当局の新型コロナ対策により、これまでに、◇ザウティエン郡(huyen Dau Tieng)、◇バウバン郡(huyen Bau Bang)、◇フーザオ郡(huyen Phu Giao)、◇バックタンウイェン郡(huyen Bac Tan Uyen)、◇ベンカット町(thi xa Ben Cat)、◇トゥーザウモット市(TP. Thu Dau Mot)の6つの行政区がグリーンゾーン化された。
当局はこれに先立ち、ニューノーマルでの経済活動再開に向けて、新型コロナウイルスワクチン接種済の人に対する移動制限を緩和した。これにより、グリーンカード所有者(ワクチンを2回接種し、接種から14日以上が経過した人)は、9月16日以降に郡レベルの行政区内での移動が、20日以降には省内での移動が可能になる見通し。