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新型コロナウイルス感染者の遺体がホーチミン市から南部メコンデルタ地方ベンチェ省に違法輸送された事件で、トラック運転手のL・P・Hさん(男性・28歳、南部メコンデルタ地方ビンロン省在住)は事情聴取で、当初の目的地だった南部メコンデルタ地方ロンアン省の火葬場に遺体の引き取りを拒否されたため、ベンチェ省の火葬場に輸送したと話している。
Hさんが輸送した46人分の遺体のうち、41人分は新型コロナ感染者の遺体だった。保健省の規定では、感染流行地域から無許可で感染者の遺体を輸送することを禁止している。
Hさんによると、46人分の遺体の当初の目的地は、ロンアン省タンアン市ニョンタインチュン村(xa Nhon Thanh Trung)にあるホイロン寺(chua Hoi Long)の火葬場だったが、遺体の引き取りを拒否されたため、ベンチェ省に向かったという。
ホイロン寺の火葬場が拒否した背景には、タンアン市当局がホイロン寺に対し、8月14日以降は事前の契約締結がない限り、死因を問わずホーチミン市から輸送された遺体の火葬を行わないよう指示したことがある。
これを受け、Hさんは15日と16日に46人分の遺体をホーチミン市からベンチェ省ベンチェ市フーフン村(xa Phu Hung)の火葬場「フックラックビエン(Phuc Lac Vien)」まで3回に分けて輸送した。
フックラックビエン火葬場はすでに46体の火葬を終えており、遺骨は火葬場内に一時的に安置されている。
同事件をめぐり、警察は引き続き捜査を進めている。