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保健省は12日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬「レムデシビル(Remdesivir)」が配分された医療施設宛てに公文書を送付し、「レムデシビル」の使用をガイダンスした。
ガイダンスによると、「レムデシビル」は、呼吸不全で、高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC)や非侵襲的陽圧換気(NPPV)向けの人工呼吸器による治療を受けている入院患者に投与する。医療施設は投与にあたり、患者本人、またはその家族から事前に同意を得なければならない。
「レムデシビル」は、◇65歳以上の高齢者、◇基礎疾患を持つ患者、◇肥満の患者を含む高リスクグループに優先的に使用する。
一方、気管切開下陽圧換気(TPPV)向け人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)による治療を受けている患者には「レムデシビル」を投与しない。
なお、「レムデシビル」は、米食品医薬品局(FDA)が2020年10月に新型コロナ治療薬としての使用を認めた抗ウイルス薬。
医療施設に配分された「レムデシビル」は、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)がインドから購入し、保健省に寄贈したもので、インドのシプラ(Cipla)が米ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)とのライセンス契約のもとで製造している。