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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内第4波の影響が広がるホーチミン市で2日、自宅で治療する感染者向けに「酸素ボンベ無料交換サービス」が始まった。
同サービスは、スマートホームソリューションなどを手掛ける地場スタートアップ「PHGロック(PHGLock)」のホアン・トゥアン・アイン社長が、ホーチミン共産青年同盟(青年団)およびベトナム若手実業家協会と協力して展開するもの。
アインさんはコロナ禍の昨年、貧困層にコメを無料で配る自動コメ配り機「コメATM」を開発。この取り組みは国内外のメディアで紹介されて大きな反響を呼んだ。
アインさんらはこれまでに、ホーチミン市の◇7区、◇8区、◇10区、◇タンフー区、◇ビンタン区、◇ビンチャイン郡に酸素ボンベ交換所6か所を設置し、計90本の酸素ボンベを稼働させている。
サービス利用者がホットライン「(+84) 796 55 5564」に電話すれば、各区・郡の青年団ボランティアがバイクで酸素ボンベを自宅まで送り届ける。酸素ボンベを持っていない感染者や貧困層には、酸素ボンベを無料で貸し出す。
近日中に、ホーチミン市の残る区・郡と同市直轄トゥードゥック市にも交換所を設置して酸素ボンベの数を計900本まで増やす方針。今後は、医療施設向けにもサービスを展開し、酸素ボンベの数を約5000~1万本の規模まで増強させる計画だ。