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北部紅河デルタ地方ハイフォン市人民委員会は5日、ホーチミン市保健局に対し、中国シノファーム(Sinopharm=中国医薬集団)製の新型コロナウイルスワクチン「ベロセル(Vero Cell)」50万回分の貸し出しを依頼する公文書を送付した。
このワクチンは、ホーチミン市人民委員会傘下のサイゴン医薬品(Sapharco)が購入した500万回分のうちの一部。同市は第1弾として7月末に100万回分を受領したが、品質検査が必要なため、現在展開中のワクチン接種計画の第6フェーズでは投与しない方針を示していた。
ハイフォン市は現在、200万余りの人口を有し、このうち160万人がワクチン接種の条件を満たしている。しかし、これまでに保健省から配分されたワクチンは約16万5000回分で、市内のワクチン需要に応えられない状況。
ハイフォン市は保健省にシノファーム製ワクチン200万回分と他社のワクチン120万回分の配分を求めていたが、現時点で十分なワクチンが調達できておらず、ワクチンが確保できるまでの間、ホーチミン市にシノファーム製ワクチン貸し出しの支援を求めた。