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新型コロナの国内第4波で感染拡大が続くホーチミン市のスーパーマーケットは、従業員向けの新型コロナウイルス検査と隔離費用、仕入れ値の上昇、在庫の不足などの問題に直面して苦境に立たされている。
商工省特別作業部会は22日、商品の流通状況と問題点を把握すべく、◇サイゴンコープ(Saigon Co.op)、◇MMメガマーケット(MM Mega Market)、◇ビンマート(Vinmart)、◇イオン(Aeon)、◇ロッテマート(Lotte Mart)との間で会議を開いた。
各スーパーの代表者は、コロナ禍で従業員向けの検査と隔離、消毒の費用が発生しており、大きな負担になっていると訴えた。
約3000人の従業員を抱えているロッテマートでは、3日に1度のクイックテストを行っており、この費用が9億VND(約430万円)に上るという。この他、仕入れ値の上昇と在庫不足も深刻だ。倉庫の従業員から感染者が見つかった場合、倉庫を閉めなければならず、代替倉庫を準備する必要がある。
一方、野菜や果物、卵の仕入先がスーパー側の需要に対応しきれないケースも発生している。また、スーパー側でも、コロナ感染者が確認されていることで、ドライバーや倉庫、梱包、下処理、販売などを担当するスタッフが不足している。
特別作業部会は、流通システムで現在発生している諸問題について確認し、政府に報告。問題解決に向けた打開策を模索し、商品輸送などでスーパーマーケットに有利な条件を整えるなどして支援する方針を示した。