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ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は9日、国際航空運送協会(IATA)が展開するデジタル健康パスポート「IATAトラベルパス(IATA Travel Pass)」の試験導入を7月中旬から開始すると発表した。
IATAトラベルパスを初めて試験導入するのは、15日と23日の両日に運航する成田発ダナン行きVN301便。
18歳以上で、IATAに登録されている検査施設が発行した新型コロナウイルス検査の陰性証明書を所持している乗客は、IATAトラベルパスの試験導入に参加することが可能。
IATAに登録されている検査施設は以下の通り。
◇品川イーストクリニック(東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟2階)
◇西新橋クリニック(東京都港区西新橋2-4-3 プロス西新橋2階)
◇日本医科大学 成田国際空港クリニック(千葉県成田市古込字古込1-1 成田国際空港第2旅客ターミナルビル地下1階)
乗客は出発日の3日前までにHVNのウェブサイトに登録し、さらにアプリ「IATAトラベルパス」をスマートフォンにインストールしてアカウントを登録し、写真やパスポート、フライトなどの個人プロフィールを入力しなければならない。
アプリはベータ版でテスト段階のため、乗客は目的地の当局の要求に応じて用紙の陰性証明書を提示する必要がある。
IATAトラベルパスは、人々の移動の安全性を確保する証明書となる「ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)」の役割を果たす世界的なアプリケーション。信頼性のある新型コロナウイルス検査結果などを記録し、◇各国政府、◇新型コロナウイルス検査機関、◇航空会社、◇乗客の関係者間の情報交換の機密性と一貫性を確保する。
新型コロナ禍の影響により、ベトナムの重要な産業の一つである観光産業は深刻な影響を受けている。IATAトラベルパスをはじめとするワクチン接種証明書の導入は、観光業界、ひいては航空業界の復興につながるものと期待されている。