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ハノイ工科大学の研究グループと医療設備製造企業はこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者の治療に使用する高流量酸素マシン「BKVM-HF1」の製造に成功した。
研究グループの主要メンバーで、同大学生物医学エレクトロニクスセンターのブー・ズイ・ハイ所長は、「以前に人工呼吸器を研究した経験があったため技術的困難はなく、2週間ほどで最初の試作機が完成した。医療施設で基準に達していると評価されている」と話した。
高流量酸素マシンは、加湿・加温された酸素濃度の高い空気を1分当たり60L、患者に供給することができる。これにより、患者の肺胞を広げ換気量を維持することで、患者の回復が期待できるという。新型コロナ患者の5段階の重症度分類のうち、第3段階(中等症で呼吸不全がある)で自発呼吸ができる患者に使用される。
ハイ所長によると、保健省は6月半ばに高流量酸素マシンの流通を許可し、ホーチミン市と東北部地方バクザン省に30台を送った。マシンは、輸入製品に比べ半額の1台5000万VND(約24万3000円)で販売される。保健省から100台の発注を受けているほか、多くの組織や個人から注文を受けているという。