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韓国国際協力団(KOICA)はこのほど、ベトナム保健省傘下の中央衛生疫学研究所と、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応における包括的支援プログラム」推進に向けた覚書(MOU)を締結したと発表した。
これによりKOICAは250万USD(約2億7800万円)を投じて、ワクチン接種体制の構築の支援と、新型コロナに関わる保健医療人材の対応力強化を支援する。
具体的な支援内容は、3000万本以上のワクチン接種用注射器、33万個以上の医療廃棄物収集容器を韓国で調達してベトナムに供与する。また新型コロナ対応にあたる現地の医療陣や関連の公務員を対象に、ワクチン接種の手順を伝えるウェビナーを開催することとした。
このほか世界保健機関(WHO)ベトナム事務所と協力し、保健関連人材による新型コロナへの対応力向上に向けた教育を実施。一般市民に向けては、新型コロナに関する正しい知識を普及させる活動も展開する。
今回のMOU締結は、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相のベトナム訪問に合わせて行われたもので、締結式には鄭外相とベトナムのブイ・タイン・ソン外相も臨席した。
KOICAは現在、世界の新型コロナ対応力向上に寄与することを目的としたプログラムを進めている。ベトナムに対しては、保健医療分野や食料安全保障、教育など生活全般にわたる分野での拡大防止と被害の最小化に向けた支援を行っている。