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人工知能(AI)エンジニアのコミュニティ「AICovidVN」はこのほど、AIエンジンを駆使して、咳の音で新型コロナウイルス感染者の識別を目指すプロジェクトを始動した。
ホーチミン市では、新型コロナ対策のチャットボット(AIを用いた自動会話プログラム)が既に導入されており、チャットボットが市民に自動的に電話をかけ、質問に回答してもらう形で健康申告を行っている。
研究チームは、チャットボットの更なる効率化を目指しており、通話中に咳をしてもらい、その音をAIエンジンで解析して蓄積したデータと照合し、感染疑い者をいち早く探し出そうとしている。
研究チームは既にスイスとインドの感染者から咳の音のサンプル約1700件を集めているが、さらに1000件以上のサンプルを確保したいとして、地域社会への協力を呼び掛けている。
咳の音により感染者の識別が可能なAIエンジンの開発に成功した場合、研究チームは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)国家指導委員会にプロジェクトに関するデータとシステムを譲渡する方針。