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保健省は12日、米ファイザー(Pfizer)と独バイオンテック(BioNTech)が共同開発する新型コロナウイルスワクチン「コミナティ筋注(Comirnaty、開発コード:BNT162b2)」の緊急使用を条件付きで許可した。
これに先立ち、ファイザー・ベトナム(Pfizer Vietnam)が同ワクチンの緊急使用許可を提案していた。ファイザー・ベトナムは生産施設と協力し、ワクチンの生産や輸入の条件、安全性と有効性、品質を確保する責任を負う。
「コミナティ筋注」は、2020年に世界保健機関(WHO)から初めて緊急使用が承認された新型コロナウイルスワクチンで、これまでに世界103か国以上で使用されている。
これに先立つ5月、保健省はファイザーとバイオンテックとの間でワクチンの購入契約を締結し、年末までに3100万回分(7~9月に1550万回分、10~12月に1550万回分)を受領する見通し。
また、米国のジョー・バイデン大統領はこのほど、ファイザー製ワクチン5億回分を92か国に供給すると明らかにした。92か国の中にはベトナムも含まれている。
ベトナムではこれまでに、英国アストラゼネカ(AstraZeneca)製ワクチンとロシア製「スプートニクV(Sputnik V)」、中国シノファーム(Sinopharm)製ワクチンの3種類の緊急使用が許可されており、ファイザー製が4種類目となる。
ベトナムは3月8日にワクチン接種を開始し、6月12日午後4時までに145万4221回分を接種した。5万4385人については2回の接種が完了している。