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保健省によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により5355人目の感染者(男性・76歳)が死亡した。
これにより、新型コロナによる死者は累計59人、4月末から広がった第4波では24人となった。
男性は、感染者が多数出ている北部紅河デルタ地方バクニン省トゥアンタイン郡在住で、多発性関節炎を発症したばかりだった。5月8日に発熱し、自宅で3日間療養したが熱が下がらず、トゥアンタイン郡医療センターに入院。肺炎と診断されてザービン仮設病院で隔離措置を受けた。
5月21日に吐血し、バクニン省総合病院に転院。消化管出血と肺炎と診断された。5月23日に新型コロナ陽性となったが、その後病状が悪化。6月3日に中央熱帯病病院に転院して引き続き治療を受けたが、12日午前に死亡が確認された。死因は敗血症性ショック、多臓器不全、多発性関節炎と十二指腸潰瘍による消化管出血を背景とした新型コロナの肺炎の重症化と診断された。
保健省の新型コロナに関する13日午前・正午・午後の発表によると、8省・市で市中感染者293人が新たに確認された。また、海外からの入国者4人も陽性と判明した(うち1人は日本からの入国者)。
新規の市中感染者の内訳は、◇東北部地方バクザン省:129人、◇ホーチミン市:95人、◇北部紅河デルタ地方バクニン省:54人、◇北中部地方ハティン省:9人、◇東北部地方ランソン省:2人、◇ハノイ市:2人、◇東北部地方フート省:1人、◇東南部地方ビンズオン省:1人。
市中感染者293人のうち254人は感染者の接触者(F1)や既存の集団感染発生地域の関係者などで、隔離区域内または封鎖区域内で感染が確認された。
13日午後の発表時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は1万0538人、死者数は+1人増えて59人となっている。