(C) vnexpress 写真の拡大. |
南部メコンデルタ地方ドンタップ省ライブン郡(huyen Lai Vung)にある第2ライブン高校に通う女子高生3人がバガス(サトウキビの絞りかす)由来の活性炭を利用した抗菌マスクの開発に成功した。
バガス炭マスクの開発に成功したのは、高校2年生のブイ・ティ・ミー・ズエンさん、レ・ティ・ゴック・イエンさん、グエン・ティ・ビック・ゴックさんの3人。
バガスを蒸留水で洗い、細かく切って乾燥させた後、嫌気的条件下で高温で焼成して活性炭を生産。活性炭は粉末状に分散させて抗菌紙の上に均一に広げ、それを抗菌フィルターとしてマスク生地の間に挿入。最後に紐を付けて端を縫って仕上げる。
マスク1枚を生産するのに必要な活性炭は約1~2mg程度のため、バガス1kgで大量のマスクを生産可能。すべての工程を手作業で行うため、3人がかりでマスク1枚を作るのに30分~1時間ほどかかるが、1枚のコストは約3000VND(約14円)と安価だ。
同郡ホーチミン共産青年同盟(青年団)は、女子高生らの研究成果を評価し、商品化などを支援する方針を示している。