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国防省傘下の軍事技術学院が開発した医療サポートロボット「ビボット(Vibot)」が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の受け入れ病院で活躍している。
第1世代のビボット(Vibot-1)は4月からハノイ市のバックタンロン病院で試験的に導入されていたが、その後改良された第2世代のビボット2(Vibot-2)が東北部地方バクザン省総合病院や北部紅河デルタ地方ハナム省にある第2バックマイ病院で導入されている。
ビボット2は、感染者の入院病棟で食事や医薬品、日用品、ごみ、洗濯物などを運搬するほか、搭載しているカメラと通信回線で患者と医療従事者や患者の家族が遠隔でコミュニケーションを取ることが可能だ。
また、作業場所の図面に従って移動経路を自動で作成することもできる。ただ、ビボットと初めて接する患者には扱い方の説明が必要で、2割の患者は説明後もうまく対応できないという問題もあるという。
軍事技術学院のグエン・ラック・ホン副院長は、「ビボット2は病院だけでなく、工場や空港、展覧会などでも利用できる」と話し、国防・安全保障の目的で軍事ロボットとして発展させることも可能との考えを示した。