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保健省によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により国内3422人目の感染者(男性・51歳)が入院先のハノイ市第2中央熱帯病病院で死亡した。
新型コロナによる死者は国内54人目、4月末から広がった第4波では19人目となる。
死亡した男性は北部紅河デルタ地方フンイエン省フンイエン市在住で、中毒性肝障害と肝硬変を患っていた。5月4日に入院する1週間前から発熱や倦怠感、食欲不振、腹部膨満、黄疸などの症状が現れていたが、入院時の新型コロナウイルス検査の結果は陰性だった。
5月9日の再検査で陽性となり、その後病状が悪化。懸命な治療が行われたものの、6月7日午前に食道静脈の破裂により胃カテーテルや鼻口を通じて大量に出血し、出血性ショック状態に陥り、男性は同日中に死亡が確認された。死因は敗血症性ショックに基づく消化管出血による出血性ショックと新型コロナによる肺炎と診断された。
保健省の8日正午の発表によると、5省・市で市中感染者75人が新たに確認された。海外からの入国者1人も陽性となった。
新規の市中感染者の内訳は、◇東北部地方バクザン省:55人、◇ホーチミン市:10人、◇東北部地方ランソン省:5人、◇北部紅河デルタ地方バクニン省:4人、◇ハノイ市:1人(中央熱帯病病院)。
市中感染者は、ホーチミン市の1人を除いていずれも感染者の接触者(F1)や既存の集団感染発生地域の関係者などで、隔離区域内または封鎖区域内で感染が確認された。ホーチミン市の1人は保健省が詳細を確認中。
午前と正午の発表を合わせると、同日の市中感染者数は5省・市の計118人。
8日正午の発表時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は9103人、死者数は+1人増えて54人となっている。
北中部地方ハティン省ハティン市では、市中感染が拡大していることを受けて8日正午から最も規制が厳しい首相指示第16号/CT-TTgに沿った社会的隔離措置を適用している。