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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の男性(22歳、西北部地方ソンラ省出身)が3日、隔離先の東北部地方バクザン省ヒエップホア郡(huyen Hiep Hoa)の仮設病院から壁をよじ登って抜け出したと地元当局が発表した。目的は食べ物を買うためだったという。
ヒエップホア郡人民委員会のホアン・コン・ボー主席は、当局は規定に従い患者らに食品や生活用品を十分に供給しているとし、男性は人の誘いに乗って病院から抜け出したと考えられると述べた。
この男性は、バクザン省のクアンチャウ工業団地に入居する携帯電話部品メーカーのサムクワン社(Samkwang)の従業員で、5月23日に新型コロナ陽性となり、ヒエップホア郡の仮設病院に移送された。
男性は6月3日、病院の壁を乗り越えて、食料品店にケーキや牛乳、ソフトドリンクを買いに出かけた。男性はマスクを着用しており、店員とも1mの距離を保ち、買い物後は再び壁を乗り越えて病院に戻ったという。
これにより、男性の接触者(F1)3人、F1の接触者(F2)12人の計15人が集中隔離施設に送られた。病院周辺のすべての店舗は、追って通知があるまで休業を余儀なくされている。
同郡警察はこの事件をめぐり捜査に乗り出した。他人に感染させた場合、刑事事件として立件し厳格に処分する。