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保健省の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する25日正午の発表によると、6省・市で市中感染者100人が新たに確認された。市中感染者はいずれも感染者の接触者(F1)や既存の集団感染発生地域の関係者など。
新規の市中感染者の内訳は、◇東北部地方バクザン省:87人、◇ハノイ市:8人、◇南中部沿岸地方ダナン市:2人、◇北部紅河デルタ地方タイビン省:1人、◇ホーチミン市:1人、◇西北部地方ディエンビエン省:1人。
午前と正午の発表を合わせると、同日正午までに確認された市中感染者数は9省・市の計157人となっている。
25日正午の保健省の発表時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は5561人、死者数は44人。治療中の患者のうち、重症者は約150人となっている。
<ホーチミン市>
ホーチミン市の1人(5463人目の感染者)は、3区在住の37歳女性。これに先立ち感染が確認された、3区でバインカイン店「オータイン(O Thanh)」を営む4780人目の感染者(女性・58歳)の娘で接触者(F1)。末期の慢性腎不全のため同市グエンチーフオン病院で治療を受けながら隔離措置が適用されており、1回目の検査では陰性だったが、発熱のため2回目の検査を受け、24日に陽性となった。
4780人目の感染者関連では、5463人目の感染者のほかに娘2人と孫も陽性となっている。当局は引き続き、この一家の感染源の特定を進めている。
また、20日に疑陽性となったゴーバップ区在住の63歳男性については、発熱や息苦しさ、味覚障害など新型コロナが疑われる症状はあるものの、1回目と2回目の検査で弱陽性、3回目と4回目の検査で陰性となり、依然として疑陽性として扱われており、保健省の感染者のデータには含まれていない。
ホーチミン市保健局のグエン・タン・ビン局長はこの男性について、感染してから時間が経っているか、以前に感染して再陽性となった可能性も指摘している。
<バクザン省>
第4波で市中感染が深刻化しているバクザン省は、イエンテー郡(huyen Yen The)で25日午前0時から首相指示第16号/CT-TTgより規制が緩い首相指示第15号/CT-TTgに沿った社会的隔離措置を適用している。また、イエンテー郡とスアンルオン郡(huyen Xuan Luong)の4つの村を封鎖している。
<ハイズオン省>
北部紅河デルタ地方ハイズオン省ハイズオン市は、10の街区で25日から首相指示第16号/CT-TTgに沿った最も厳しい社会的隔離措置を適用している。また、このほかの15の街区・村では、首相指示第15号/CT-TTgに沿った社会的隔離措置を適用している。
4月27日以降に確認された市中感染は30省・市の計2506人。内訳は、◇バクザン省:1156人、◇北部紅河デルタ地方バクニン省:507人、◇ハノイ市:316人、◇ダナン市:154人、◇北部紅河デルタ地方ビンフック省:89人、◇ディエンビエン省:55人、◇東北部地方ランソン省:41人、◇ハイズオン省:39人、◇北部紅河デルタ地方フンイエン省:36人、◇北部紅河デルタ地方ハナム省:36人、◇タイビン省:19人、◇ホーチミン市:8人、◇西北部地方ホアビン省:7人、◇北部紅河デルタ地方ナムディン省:6人、◇北中部地方トゥアティエン・フエ省:5人、◇東北部地方フート省:4人、◇北中部地方タインホア省:4人、◇北部紅河デルタ地方ニンビン省:4人、◇南中部沿岸地方クアンナム省:3人、◇北中部地方クアンチ省:3人、◇南中部高原地方ダクラク省:3人、◇ハイフォン市:2人、◇東北部地方タイグエン省:2人、◇西北部地方イエンバイ省:1人、◇南中部沿岸地方クアンガイ省:1人、◇東南部地方ドンナイ省:1人、◇北中部地方ゲアン省:1人、◇東北部地方クアンニン省:1人、◇東北部地方トゥエンクアン省:1人、◇西北部地方ソンラ省:1人。
なお、1月28日以降の第3波では、3月26日までの約2か月間に13省・市で910人の市中感染が確認された。ただし、このうち726人はハイズオン省で確認され、同省が第3波の震源地となっていた。