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20歳の大学生ラム・バン・ヒエウさん(男性・東北部地方バクザン省在住)はキューブアートの達人だ。約300個のルービックキューブの柄を組み合わせてモザイクアート風の作品を作る。これまでに故ホー・チ・ミン初代国家主席や故ボー・グエン・ザップ将軍またはお気に入りの歌手の肖像画など多くの作品を作ってきた。
ヒエウさんがキューブアートに関心を持ったのは昨年8月、あるイタリア人アーティストが約6000個のルービックキューブでモザイクアートを完成させて世界記録を樹立したという記事を読んだのがきっかけだ。
その記事のコメント欄には、ベトナム人読者から「ベトナムの絵柄で作ってほしい」とコメントがあり、それを見たヒエウさんは、「この人に出来て、自分に出来ないはずがない」と思い、キューブアートの勉強を始めた。
最初に作った作品はベトナムの地図で、完成までに6時間かかった。世界では、中型の肖像画を作る場合、配色やキューブの配置などを含め約1週間かけて完成させると知り、このやり方に倣った。
初めのうちは、ルービックキューブの6色だけで肖像画を再現するのが大変で、なかなか上手くいかず、このスキルを身につけるまでに約4か月かかった。ルービックキューブ歴5年のヒエウさんによると、生き生きした作品を作るには、ルービックキューブ自体の上手さよりも、配色の上手さの方が重要だという。
キューブアートに出会う以前、ヒエウさんは自分のことを辛抱が足りず、せっかちな人間だと思っていた。しかし、キューブアートを通して、世界で活躍するような人と肩を並べるためには、努力が必要不可欠であると学んだという。