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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内2899人目の感染者となった男性が北部紅河デルタ地方ハナム省リーニャン郡ダオリー村(xa Dao Ly, huyen Ly Nhan)で自宅隔離期間中に外出し市中感染を引き起こした事件で、同省警察は刑事事件として立件し捜査に乗り出した。同省人民委員会が4日に明らかにした。
2899人目の感染者(男性・28歳)は、4月7日に日本から帰国し、23日まで南中部沿岸地方ダナン市で強制隔離を受けていたが、強制隔離期間を終えてハナム省に戻った後の自宅隔離期間中にパーティーを開き、市中感染を引き起こした。
この男性は、強制隔離期間中の3回の検査では陰性だったが、ハナム省に戻ってからのどの痛みや発熱の症状が出たため地元の診療所を受診し、新型コロナウイルス検査を受けたところ陽性の結果が出た。
ハナム省当局はこの違反について男性に行政処分を科した。同省警察も刑事事件として立件して捜査に乗り出し、刑事法第240条(危険な感染症を他人に感染させた容疑)に抵触したかどうか捜査を進めている。
ハナム省人民委員会はこのほか、新型コロナ対策に係る管理を怠ったとしてリーニャン郡医療センター所長とダオリー村人民委員会主席、ダオリー村診療所所長の3人を警告処分とした。
リーニャン郡医療センター所長は同郡人民評議会の議員候補資格を取り消される。一方、ダオリー村人民委員会主席は同村人民評議会の議員候補資格を取り消され、同村人民委員会主席として推薦されなくなる(2021~2026年任期)。
なお、新型コロナの第4波でハナム省では5日午前までに14人の市中感染者が確認されている。