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韓国国際協力団(KOICA)が北部紅河デルタ地方ハイフォン市に、海外から帰国した女性を支援する「ワンストップ支援センター(One-Stop Service Office=OSSO)」を開所した。
OSSOがベトナムに開設されたのはハノイ市、南部メコンデルタ地方カントー市、同ハウザン省に続く4か所目。労働や結婚などの理由で海外移住したもののやむなく帰国した女性に対し、教育や生活をはじめとしたさまざまな内容の相談や法律諮問サービスを提供することで、社会へ定着させることを目指している。
これはKOICAが2022年までに100万USD(約1億0900万円)を投じて推進する「海外移住で社会的弱者となった女性および世帯支援に向けたベトナムの対応力強化事業」の一環として行われる事業だ。
KOICAによると海外から帰国したベトナム人の中には、国による支援対象から外れ生活に困るケースがあるという。とくに離婚して帰国した女性の場合、その女性と子どもが社会的な偏見にさらされたり、地域に溶け込めないなどの理由で貧困に陥るケースもある。
これに関連し、ハノイ市に昨年開設したOCCOには、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のさなか2か月で対面・オンライン合わせて約100件の相談があったという。
KOICAは1~6月期中に、北部紅河デルタ地方ハイズオン省にも同様の施設を開設する予定だ。