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ベトナム科学技術研究所傘下のベトナム国家宇宙センター(Vietnam National Space Center=VNSC)のレ・スアン・フイ副所長は、同センターが開発した超小型衛星「ナノドラゴン(NanoDragon)」の宇宙環境試験が7日に終了し、必要な基準を達成したと明らかにした。衛星は2022年3月までに打ち上げられる予定だ。
ナノドラゴンは重さ約4kg、一辺が3U(約13.3cm、1U=1.75inch=44.45mm)のキューブ衛星で、3月9日から九州工業大学の超小型衛星試験センターで宇宙環境試験を受けていた。試験には振動、衝撃、熱真空などの耐久試験が含まれる。
ナノドラゴン計画は、「2016~2020年宇宙技術に関する国家科学技術プログラム」の「超小型(ナノサイズ)衛星の研究・設計・製造・打ち上げ・試験運用計画」によって実施されている。超小型衛星で船舶自動識別装置(AIS=Automatic Identification System)の信号を受信できることの証明を目的としており、高度約560kmの太陽同期軌道に投入される。
VNSCはこれまでに、超小型衛星の「ピコドラゴン(PicoDragon)」や「マイクロドラゴン(MicroDragon)」の製造に成功している。