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居住者に関する国家データベースシステムとICチップを埋め込んだ身分証明書(IDカード)の作成・管理システムの運用開始式典が25日に開催され、グエン・スアン・フック首相やトー・ラム公安相などが出席した。総投資額は5兆8000億VND(約270億円)に上る。
居住者や企業はこれまで、申請や納付、認証などで政府機関とやり取りする際に書類を提出しなければならなかったが、システムの運用後はIDカードや国家データベースから情報を取得できるようになる。利用者にとっては、書類を準備する手間や時間、費用の削減につながる。
公安省は職員約4万5000人をデータベースの構築に当たらせ、各地方でのシステム使用者として職員約2万4000人に研修を実施した。これまでに全国の居住者情報の収集はほぼ完了しているという。
フック首相は、「国家データベースシステムの構築は、電子政府システムの構築において特別に重要な意義がある。居住者の管理について、手作業から個人識別番号による現代的な方法への変更を実現できる」と強調。公安省に対し、引き続き2つのシステムの完成度を高めるとともに、各省庁や地方のデータベースとの接続作業を進めるよう指示した。