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北部紅河デルタ地方ハイズオン省で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染が拡大している影響で、大量の農産物が省内に滞っている。ハイズオン省からトラックが外に出て行けないためだ。その一方で農産物の消費を支援する動きも出ている。
カムザン郡ドゥックチン村では、村内の245haと近隣地方の563haで農民らが栽培しているニンジンがまもなく収穫期を迎える。収穫量は8万tを超える見込みだ。一旦村内で下処理や包装をしてから販売や輸出に回すことにしているが、新型コロナ対策の社会的隔離措置で村にトラックが出入りすることができない。
こうした事態を受けて同省共産党委員会は、農産物の輸送に便宜を図る策を講じた。3日前から農産物輸送トラックの運転手に対する新型コロナ検査を優先的に実施し、24時間後に結果を通知することにした。また同省人民委員会のグエン・ズオン・タイ主席は21日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市人民委員会に対し、同省からの農産物の輸送条件を見直すよう要請した。
ハノイ市をはじめいくつかの地方では、ハイズオン省を助けるために農産物を消費する取り組みが行われている。ハノイ市ではこの3日間に、各種野菜500t余りを販売した。小売最大手のホーチミン市商業合作社(サイゴンコープ=Saigon Co.op)のハノイ支店も、ハイズオン省産の農産物販売コーナーを設けている。