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ベトナム国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染が拡大していることを受け、鉄道チケットを購入した多くの人々がチケットをキャンセルしようと駅の窓口に殺到している。
この背景には、市中感染が発生した一部の地域で社会的隔離措置が適用され、今後もさらに対象地域が増えると懸念されることがある。目的地に到着した後に当該地域が社会的隔離措置の対象に加われば、立ち往生してしまう恐れがあるためだ。
キャンセルを求める客の大半は中部と北部出身で、テト(旧正月)に合わせて帰省するためチケットを購入した。1日には東南部地方ビンズオン省ジーアン町(thi xa Di An)のジーアン駅に100人もの客が訪れ、返金を求めた。
しかし、キャンセルが相次いだことから駅の窓口で返金用の現金を十分に確保することができず、多くの客が返金を受けることができなかった。
東南部地方ドンナイ省ビエンホア市(TP. Bien Hoa)のビエンホア駅では、多くの客が鉄道会社側の対応を不服として騒ぎを起こし、地元警察が出動する事態に至った。
鉄道会社は、対応策としてチケット利用時期の延期か返金のいずれかを提案しているが、返金の場合は客がキャンセル料を支払わなければならない。なお、運賃は鉄道会社がキャンセルを受け付けてから3か月後に払い戻す。