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南中部沿岸地方ダナン市ソンチャー区ファムバンドン(Pham Van Dong)通りにある新型コロナウイルス感染症(COVID-19)隔離施設のホテルで26日夜、隔離措置を受けていたT・A・Tさん(男性・43歳、北部紅川デルタ地方フンイエン省在住)が首を吊って死亡しているのが発見された。
死亡したTさんには、中国人不法入国手配ルートに関与していた疑いがかけられていた。これに先立ち今月21日未明、Tさんが運転する乗用車が交通警察の検問を受け、検査の結果、違法入国とみられる中国人6人が同乗していたことが確認された。中国人らはいずれも合法的な入国書類を提示できなかった。
Tさんが事情聴取で語ったところによると、中国人らをハノイ市から南中部沿岸地方クアンガイ省まで運ぶよう依頼されて、これを請け負った。報酬は1人につき600万VND(約2万7000円)。ハノイ市を出発して南下していたが、目的地まであと約145kmのダナン市内で摘発された。
警察の捜査によると、Tさんは離婚したばかりで、前妻との間に設けた子供2人のうち1人の親権を持っている。経済的に余裕がなく、生活のために不法入国ルートに加担したが、警察に摘発されたことで自暴自棄となり、自殺に及んだものとみられる。